2020-01-01から1年間の記事一覧

ヤバイ画像、哀愁感のある画像(アメリカのミーム)

昨日に引き続き、KnowYourMemeのページから、異世界感に関係する項目を訳してみます。今回は2つ。「ヤバイ画像」と「哀愁感のある画像/境界空間」です。後者はAesthetics Wikiの項目もすでに訳しています。 というわけで、さっそく訳出してみたいと思います…

境界空間/放課後・終業後(美学)

昨日の「裏の部屋」に続きまして、より一般的にそういった感覚を指す「境界空間」と「放課後・終業後」というページをAesthetics Wikiというところから翻訳してみます。 Aesthetics Wiki(日本語表記は「美学リスト」)は最近作られたWikiのようで、正直よく…

裏の部屋(ミーム)

(2022年2月7日追記) YouTubeやツイッターなどでバックルームの動画がバズっていて、ここへのアクセスも増えています。2020年末にこの記事を書いたあと、さらに調べたことに基づいて、『早稲田文学』2021年秋号の「ホラーのリアリティ」特集に「ノスタルジ…

妖怪と怪異の民俗学

2020年後期、某大学(東洋大ではない)で「妖怪と怪異の民俗学」という授業を非常勤で受け持つことになりました。公募が出たとき一部で話題になったやつです。正直、僕以外に応募した人がいるのかどうか分からないぐらいニッチな、しかし僕にとってはこれ以…

オンライン講義のやり方:メモ

非常勤でやっている講義授業について、いまやっていることをメモしておく。 まず、オンライン授業の方式については、オンデマンド(録画配信)授業をする先生方が多い印象を受ける。だが、僕は一人でパソコンに向かって話すことに耐えられないので、ライブ授…

妄想『怪異の民俗学』第2期

お遊びです。 2000年から2001年にかけて、小松和彦監修のもと出現した伝説的な論文アンソロジー、『怪異の民俗学』全8巻。 しかし出版から20年経ち、怪異・妖怪研究も大きく様変わりした。新たなトピックが展開する一方で、埋もれた研究も発掘が続けられてい…

日本における超自然概念:年表

前にも詳しいことを書いたのだが、西洋近代以外の文化事象に「超自然」概念を用いることには問題がある……という議論は、ヨーロッパでは19世紀後半から続けられている。 では、そもそも、なんでそういったもの――妖怪、幽霊、冥界、呪術、魔物、神々など――は超…

文春オンラインの「「民俗学といえば妖怪、夜這いでしょ?」民俗学者が悩む“風評被害” 」という記事について

1.問題の要点 2.それは炎上だったのか? 3.ツイッター民俗への誤解 4.「風評被害」は強い言い方でしょう? 5.炎上理由――民俗を愛好する輩からの反発だ! 6.妖怪研究者とマニアが結託している? 7.発狂倶楽部という親密圏 8.妖怪研究者はマニ…