大学院教育の成果としての『妖怪の誕生』の系譜
日本の文化人類学関係者しか興味ないと思いますが、『妖怪の誕生』のもとになった博士論文の主査である内山田康・筑波大学教授(当時)が、主査として審査した博士論文が書籍化されたものは、おそらく以下のとおり。まだ書籍化されていない博論も数本あります。
- 奈良雅史, 2016 『現代中国の〈イスラーム運動〉 生きにくさを生きる回族の民族誌』 風響社
- 山﨑寿美子, 2018 『カンボジア北東部のラオ村落における対人関係の民族誌』 めこん
- 深川宏樹, 2021 『社会的身体の民族誌 ニューギニア高地における人格論と社会性の人類学』 風響社
- 後藤健志, 2021 『アマゾニアにおける市民権の生態学的動態』 明石書店
- 田本はる菜, 2021 『山地のポスト・トライバルアート 台湾原住民セデックと技術復興の民族誌』 北海道大学出版会
- 廣田龍平, 2022 『妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』 青弓社
修士論文までは指導していた学生の博論本は以下のとおり。
- 河野正治, 2019 『権威と礼節 現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』 風響社
- 佐本英規, 2021 『森の中のレコーディング・スタジオ 混淆する民族音楽と周縁からのグローバリゼーション』 昭和堂