『日本妖怪考 百鬼夜行から水木しげるまで』で論じられている作品
本日刊行されましたマイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考 百鬼夜行から水木しげるまで』(森話社)、読んでみたいけど、どんな内容なのかよくわからない……という人たちのために、各章で取り上げられ、論じられている作品について、主なものを挙げてみました。なんとなく雰囲気がつかめるのではないかと思います。
基本的に、登場順に並べてあります。もちろんこれ以外のものも色々と取り上げられています。
第2章「妖怪の博物学」
中村惕斎『訓蒙図彙』(1666)
寺島良安『和漢三才図会』(1712)
鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776–1784)
第3章「妖怪の科学」
井上円了『妖怪学講義』(1893–1894)
井上円了『妖怪玄談』(1887)
凌空野人『西洋奇術狐狗狸談』(1887)
小島百三『人身電気の図画』(1886)
坪内逍遥『柿の蒂』(1933)
第4章「妖怪の博物館」
夏目漱石「琴のそら音」(1905)
森鷗外「魔睡」(1909)
森鷗外「金毘羅」(1909)
森鷗外「百物語」(1911)
柳田国男『遠野物語』(1910)
柳田国男「幻覚の実験」(1936)
柳田国男「一目小僧」(1917)
江馬務『日本妖怪変化史』(1923)
柳田国男「妖怪名彙」(1938–1939)
柳田国男「妖怪談義」(1936)
第5章「妖怪のメディア」
黒田義之監督『妖怪大戦争』(1968)
水木しげる「テレビくん」(1965)
水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎(アニメ)』(1968)
水木しげる『のんのんばあとオレ』(1977)
水木しげる『娘に語るお父さんの戦記』(1975)
「全国の小中学生を恐れさせる『口裂け女』風説の奇々怪々」『週刊朝日』1979/6/29
「″口裂け女″騒動で証明されたデマの猛威」『女性自身』1979/7/5
第6章「妖怪文化」
中田秀夫監督『リング』(1998)
小松和彦『妖怪学新考』(1994)
高畑勲監督『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)
京極夏彦『姑獲鳥の夏』(1994)
『怪』(1997–)
三池崇史監督『妖怪大戦争』(2005)