日本怪異妖怪辞典

所属研究室が民俗学とセットになっているため、半年くらい前に、『日本怪異妖怪辞典』というものを書くから院生を使わせてくれ、という願いに乗るかたちで、民俗学専攻でもないのだが、書かせてもらうことになった。もともと怪異や妖怪には興味を持っていたので、調子に乗って筑波大学に割り当てられたうちの半分くらい?を自分が書くことになってしまった。ま、ギョーセキのためである。
とはいえこれがけっこう大変で、調べようとするとあまり名の知られていない妖怪も奥が深いものだ、ということがわかってくる。

僕たちの原稿締め切りは九月末だったので、もう出版社には大方の原稿がそろっていることだろう。

しかしどうしたことかネット上ではこの『日本怪異妖怪辞典』についての書き込みが全然ない。小松和彦退官記念の900ページのボリュームの事典なのだからそれなりに大仕事だと思うのだが、不思議なことだ。相当数の民俗学専攻の院生を動員しているはずなのだが……。民俗学専攻の院生は、それともネットをあまり表現媒体に使わないのか?